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小島 啓*; 吉崎 宥章*; 金野 泰幸*; 千星 聡*; 堀 史説*; 齋藤 勇一; 岡本 芳浩; 岩瀬 彰宏*
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B, 372, p.72 - 77, 2016/04
被引用回数:9 パーセンタイル:64.88(Instruments & Instrumentation)複雑な結晶構造を示す金属間化合物NiNb and NiTaを、室温で16MeV Auを使い照射した。X線回折測定の結果、これらの金属間化合物の構造が、照射によって、秩序型構造からアモルファス状態へと変化したことが分かった。照射によるアモルファス化により、ビッカース硬度が上昇した。これらの結果は、以前得られたNiAlおよびNiVの結果と比較し、試料固有の構造の点から議論された。
明尾 潔*; 舟山 知夫; 小林 泰彦; 明尾 庸子*
JAEA-Review 2014-050, JAEA Takasaki Annual Report 2013, P. 80, 2015/03
イオンビームがヒト培養網膜色素上皮細胞に及ぼす影響を明らかにするために、異なる核種のイオンビームで照射した細胞におけるSuperoxide Dismutase (SOD)活性の測定を実施した。ヒト培養網膜血管内皮細胞にヘリウムイオンビーム、および炭素イオンビームを照射し、照射後0, 4, 8, 24時間後に細胞を採取した。この細胞試料にSODアッセイバッファを加えて凍結解凍を繰り返すことで溶解した細胞抽出液のSOD活性を、ルミノールアッセイ法を用いて定量した。その結果、ヘリウムイオンビームを照射した細胞試料では、照射後の時間経過に伴いSOD活性の低下が進むことが認められたが、炭素イオンビームを照射した細胞では、照射24時間後にSOD活性が上昇することが明らかになった。この結果は、ヘリウムイオンと炭素イオンでは、照射後のSOD活性に及ぼす影響が異なることを示唆する。
北畠 里実*; 後田 藤太*; 平山 亮一*; 古澤 佳也*; 舟山 知夫; 横田 裕一郎; 岡畑 恵雄*; 伊藤 敦*
JAEA-Review 2014-050, JAEA Takasaki Annual Report 2013, P. 86, 2015/03
高LETイオンビームの特異な生物作用は、その飛跡に沿ったエネルギー付与分布のトラック構造が原因であると言われている。そこで、トラック構造を構成するコア領域とペナンブラ領域それぞれの生物作用を明らかにするために、それらがDNAに誘発する損傷の可視化を行った。本研究では、不溶性DNAシートの作製プロトコルを確立すると共に、高LETイオンビームで照射した後に生じる代表的なDNA酸化損傷である8-ヒドロキシグアニンの分布の可視化を試みた。実験では、不溶性DNAシートを原子力機構TIARAのプロトンおよびネオンイオンビームで照射した後、8-ヒドロキシグアニン特異的抗体と蛍光二次抗体で処理することで損傷の可視化を試みた。予備的な実験の結果では、照射したDNAシート上にドット状の蛍光が観察され、これがイオン照射で生じたDNA損傷由来である可能性が示唆された。
石川 法人; 末吉 哲郎*; 岩瀬 彰宏; 知見 康弘; 藤吉 孝則*; 宮原 邦幸*; 木須 隆暢*
Physica B; Condensed Matter, 284-288(Part1), p.873 - 874, 2000/07
被引用回数:3 パーセンタイル:22.15(Physics, Condensed Matter)YBaCuOy薄膜に、200MeVのAuイオンを照射し、スプレー柱状欠陥を試料内に導入した。臨界電流密度の磁場角度依存性をその場測定した結果、磁場角度がc軸方向の位置に臨界電流密度のピークが1つ現れることを見いだした。
貴家 恒男; 工藤 久明; 瀬口 忠男
Polymer, 40, p.5095 - 5102, 1999/00
被引用回数:25 パーセンタイル:68.21(Polymer Science)高エネルギーイオンを高分子フィルムに均一に大面積照射するチェンバーを設計・製作した。10cm10cmの線量計フィルムを用いて線量分布を計測したところ、きわめて均一に照射されていることが明らかになった。ポリエチレン(PE)、芳香族ポリサルホンPSF及びPESに対し10MeV陽子、20MeV He、220MeV Cイオンを照射した試料の引張り試験を行い、2MeV電子線照射の結果と比較した。脂肪族高分子であるPEのイオン照射による力学特性変化は電子線照射のそれと変わらなかったが、PES及びPSFでは線量当たりの機械特性変化が少なくなることが明らかとなった。照射温度による特性変化等を考察し、芳香族高分子では線質効果が現れやすいと結論した。
工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男; 勝村 庸介*
Polymer, 37(14), p.2903 - 2908, 1996/07
被引用回数:27 パーセンタイル:72(Polymer Science)CTA(三酢酸セルロース)とPMMA(ポリメタクリル酸メチル)に、H炭素, 酸素イオンを照射し、吸光度および分子量の変化を調べた。高エネルギーのプロトンやヘリウムイオンでは、変化の仕方は電子線やガンマ線の場合と全く同様でLET効果が無かったが、炭素・酸素イオンでは収量が小さくなった。感度をLETに対してプロットしたところ、あるLETまでは感度が一定で、それ以上では感度が小さくなるしきい値が認められた。このしきい値を、低LET時の孤立スパーが連続してトラックを形成する境界と解釈した。
工藤 久明; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
Irradiation of Polymers; Fundamentals and Technological Applications (ACS Symp. Series 620), 0, p.1 - 10, 1996/00
サイクロトロンにより加速された10~45MeVのプロトンなど、高エネルギーイオンを高分子材料や複合材料に照射し、引張試験・曲げ試験などによって劣化挙動を調べ、照射効果のLET依存性を調べた。ポリメタクリル酸メチルやエポキシ樹脂系のガラス繊維強化樹脂では、30MeVのプロトンとガンマ線との間で機械的特性の変化、分子量の変化に相違が見出せなかった。
南波 秀樹
Radioisotopes, 44(1), p.69 - 72, 1995/01
重イオンビーム照射によってひきおこされる放射線化学反応について、イオンビーム利用の基礎としての立場から解説する。これまでに国内外で行なわれてきた研究を紹介するとともに、原研高崎研で現在進めているマイクロドシメトリー、パルス照射線分解、イオン照射効果の現状についても述べる。
M.Koh*; 杉森 正章*; 村山 純一*; 則武 克誌*; 松川 貴*; 原 謙一*; 滝口 吉郎*; 神谷 富裕; 宇都宮 伸宏*; 峰原 英介; et al.
Proceedings of International Workshop on Radiation Effects of Semiconductor Devices for Spasce Application, p.105 - 111, 1992/00
半導体素子の任意の位置におけるイオン照射効果を評価するためのマイクロプローブが早稲田大学タンデム加速器のビームライン上に設置された。本装置には、イオンビームによる照射位置の照準を容易にするための走査型電子顕微鏡の小型の鏡筒がターゲットチャンバーに組込まれている。現在までに3MeVのヘリウムイオンビームによって1.91.7mのビームスポットが確認されている。今回は本装置の概要と、本装置を用いて行った。ビーム径計測実験及び、ビーム照準のテスト実験について述べる。
浅香 智美*; 橋本 知佳*; 伊藤 加津沙*; 保田 隆子*; 永田 健斗*; 西槇 俊之*; 勝村 啓史*; 太田 博樹*; 鈴木 芳代; 舟山 知夫; et al.
no journal, ,
個体への局部照射は、照射領域のみならず、照射領域外にもその影響を及ぼすことが示唆されている。そこで、本研究では、メダカ成魚を用い、原子力機構TIARAの炭素イオンビームをその腹部あるいは背部のみに照射する技術を確立した。照射したメダカ個体は、固定に先立ち照射が心臓拍動に及ぼす影響を解析し、その後、全身を連続切片として照射影響を3次元的に解析した。その結果、ビームが照射された領域において組織に対する重篤な影響が認められたのみならず、二次鰓弁において、本来鰓にビームが照射されない腹部照射を行った個体においても障害が認められた。この結果は、照射による全身効果が誘導されたことを示唆している。また、本研究においては、照射が心臓拍動に及ぼす影響は観察されなかった。
尾田 正二*; 保田 隆子*; 日比 勇祐*; 浅香 智美*; 池田 裕子; 武藤 泰子*; 横田 裕一郎; 坂下 哲哉; 鈴木 芳代; 舟山 知夫; et al.
no journal, ,
本研究では、重イオンマイクロビームを用い、メダカ胚および成魚に対し、特定組織を狙って照射する技術を開発した。照射で精巣卵が形成されることが知られているp53遺伝子を欠失したメダカ系統の精巣に、炭素イオンマイクロビームによる組織照準照射を行ったところ、照射1週間後に生じた精巣卵が全身照射した場合と較べ少なくなることが明らかになった。また、発生2日目のメダカ胚中脳の左あるいは右側の一方のみに照射を行ったところ、照射部位のみならず、体幹や尾部においてもアポトーシスの誘導が観察された。この内分泌系, 自律神経系, 免疫応答による全身効果は、メダカ成魚においても観察されるものであるが、本研究により発生過程の胚においても誘導されることが明らかとなった。
浅香 智美*; 伊藤 加津沙*; 橋本 知佳*; 保田 隆子*; 永田 健斗*; 西槇 俊之*; 勝村 啓史*; 太田 博樹*; 鈴木 芳代; 舟山 知夫; et al.
no journal, ,
放射線は、がん治療に広く応用されているが、その照射の影響が、個体において、その生体機能を介して照射領域外にも広がる可能性が指摘されている。しかし、マウスなどの従来の実験動物では、体全体への影響を網羅的に解析することは、サイズの問題として難しい。一方、メダカは、このような体全体への網羅的な影響解析を行う上で適した大きさを持つ実験生物である。本研究では、メダカ成魚をTIARAの炭素イオンビームで照射し、その腹部のみあるいは背部のみをビームで曝露する手法を確立した。照射後、心臓の拍動数を測定することで、イオンビーム照射が心臓に与える影響を解析するとともに、その全身を固定し連続切片として網羅的な組織学的解析に供した。その結果、照射領域のみならず照射領域外においてもイオンビームによる照射影響が認められ、この影響の誘導は血液を介した免疫系によるものと予想された。